■作者名
スノット
管理サイト:樹海の戦士の事
http://snothim.blogspot.jp/■使用キット(メーカー名)
オーラバトラーズワァース1/72(バンダイ)
■登場作品名
聖戦士ダンバイン
■登場作品概要
「聖戦士ダンバイン」は1983年~1984年にかけて放送されたアニメーションで、「機動戦士ガンダム」の富野由悠季さんが原作・総監督を勤めています。
モトクロッサーの少年ショウ・ザマは、突如地上界と平行して存在するバイストンウェルに「聖戦士」として召喚され、バイストンウェルの戦乱に巻き込まれていきます。
そして戦乱はバイストンウェルに留まらず、やがて地上をも巻き込んでいきます。
バイストンウェルでは地上のロボット工学とバイストンウェルに存在する強獣の肉体を材料にして作られた「オーラバトラー」と呼ばれる6~7m程のロボット兵器が活躍します。
オーラバトラーはバイストンウェルを支える生体エネルギー「オーラ力」により稼働しますが、乗り手の持つオーラ力によりその力が大きく左右されます。
主人公ショウ・ザマはオーラバトラーのダンバインを駆使し、バイストンウェルの征服を目論むドレイク・ルフトと戦います。
オーラバトラー空中戦はダイナミックかつスピード感にあふれており、数あるロボットアニメの戦闘シーンでもかなりのお気に入りです。
■キット概要
バンダイの再販物と思われますが、仕様は放送当時から特に変更は無いはずです。
脚部の形状と首の位置に難があると思いますがその他は難物揃いのオーラバトラーのキットでは良く出来ている方だと思います。
・製作
ボールジョイント、及びポリキャップを仕込み可動ヶ所、範囲の拡大とプロポーションとディテールの変更、追加を目的にしています。
関節部は主にABSのボールジョイント(以下BJ)を使っていますが、特に塗装すると割れやすい(実際製作中に何度か割れました)ので肘、膝はABSの2重関節パーツを使用しました。
また、腰と背部のオーラコンバーターには新たにBJを設置して可動にしました。
ただ、コンバーターについてはデザインが元々可動に適さないデザインだったので、HGABズワァースと同様なアレンジを加えました。
後で考えるにズワァースは全身7か所にノズルが装備されていて、他のオーラバトラーの様にコンバーターを動かさずとも自由な機動が出来るので、案外固定が正解のような気がしてきました。
今度作る機会があったら固定で行こうと思います。(楽だし)
プロポーションの点は脚部が出渕裕氏の画稿とはだいぶ形状が違うので、かなりいじっています。
具体的には膝関節の位置が高く、ふくらはぎのコンバーターのボリュームが内側が大きすぎ、外側が小さすぎ(画稿では外側が大きく膨らんでいますが、キットは内外ともほぼ同じボリュームです)となっていて、また膝部分は画稿に比べるとキットは太すぎるようです。
これを改善するため、太ももを3mm延長して脛の方は2mm短縮して膝の位置を下げ、これと同時に脛を接着面で1~2mm楔状に幅詰め、重量バランス改善もかねて脛パーツはタミヤ速硬化エポパテを詰め込み内側は削り込み、外側はエポパテを盛り付けるという感じでかなりいじくりました。
後で思うに内側の削り込みはそんなに必死にならなくても良かったかもしれません。
頭部はキットではアゴ部分が広くだらしない感じなので接着面で顎を絞るように楔状に幅詰めし、顔自体は好みに合わせて主に目と額をボリュームアップしました。
書かれている資料は少ないのですが、ズワァースの額にはオーラバルカンが内蔵されていますので、F16のバルカン廻りのバルジを意識して盛り付けましたが、あまりわからないようです。
また、目についてですが、ビランビー以降のオーラバトラーに多く見られる特徴ですが、目が頭部の両側についていて正面があまり見えそうにないので、トンボよろしく盛り上げて正面視界も得られるようにという意識で目をエポパテで盛り上げました。
・塗装
ものぐさなもので使用カラーは普段ゲームの駒に使用しているシタデルカラーです。
ちょっと偏りがありますが、中間色が豊富でビン出しですぐ使えるお手軽感が魅力です。
基本はアニメの配色に準じていますが、各所の爪とコックピットはクレオスのメッキシルバーに水性ホビーカラーのスモークを掛けています。
生物的表現の多いオーラバトラーですが、敵と接触が多い武器なので、「爪は金属」が僕のポリシーです。
また、コックピットハッチは設定上「キマイラグ」という強獣の殻を磨いてマジックミラーの様になった物を使っているので、逆手にとってマジックミラー風のつもりでメッキシルバーを使いましたが、以前発売中止になったメッキシルバーに比べると現行の物はちょっと粒子が粗い気がします。
それから胸と盾についている赤いマーキングはキットにはデカールが付属しています。
段差をつけようかとも思いましたが、設定資料では操縦者の「黒騎士」専用機のみの特別塗装との記述があったので、手書きで描きこみました。
本体自体は黒系統でメリハリをつけにくいので、ちょっとオーバーな表現ですが、ブルーグレイ継投でハイライトを入れました。
■懐かしポイント
僕は放送当時中学生だったのでリアルタイムで見ていましたが、チャンネル権の問題もあって毎週欠かさずは見られませんでした。
本機ズワァースはラスボスの威容十分な貫禄を持っているので、てっきり黒騎士が最終回まで使っていると思っていたのですが、DVDで見直すと、番組後半で初登場してから幾らも使用していませんでした。
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