おぼえていますか?25年前のことを・・・この10月でマクロスは放送から25周年を迎えました。
ハセガワからバトロイドが発売されたのが5年前。
ついこの前のことのような気がしていましたが、月日の過ぎるのは早いものです・・・などと思ってしまうのは歳を取ったせいでしょうかね?(笑
25年前のことを思い出すと、友達と一緒に日曜日はキックベースボールで遊んだり、隣町の模型屋に自転車で行き、誰かの家の縁側でワイワイ話しながら模型作ってた。のどかで楽しい時代でした。
そんな穏やかな秋の日曜の午後、放送がスタートしたのが「超時空要塞マクロス」でした。
マクロスのキットは、イマイとアリイから放送前からリリースされていて、最初にアリイのディフェンダーを買った記憶があります。
登場メカが紹介されているチラシが入っていたんですが、正直バルキリーはカッコ良く思えなかった。
まだファイターから変形することも知りませんでしたから、なんか変なカタチだし、デストロイドと並ぶと存在が浮いている・・・というのが第一印象。
ところが、初回の放送(初回はスペシャルで2話放送)を観て一気にファンになってしまった!
さすがに劇中の変形は
「こんなの出来っこ無いす(=´ー`)ノ」と思ったのですが・・・
タカトクから再現度の高い可変トイが発売され、プラキットでもイマイ・アリイの両社から一部差し替えながら可変タイプが発売されて驚かされたのは良い思い出です。
ちょうど玩具メーカーの技術が大きく進化したときだったのかも知れませんね~25年前って。
今はもっとすごい進化をしていますが。
ビバ・マクロス!ビバ・バルキリー!!マクロスという作品とバルキリーについて、細かな説明はもう不要でしょう。
当時観ていない世代でも名前と概要は知っているんじゃないかな?
「ボトムズ」と一緒に80年代初頭のロボットアニメにかなりの影響を与え、牽引していった作品だと思います。
放送終了後にストーリーを一新した劇場版が超絶クオリティで製作され伝説化し、続編が今も製作され、完成トイ・模型ともに
「プロトカルチャーの文化を失うわけにはいきません」と言わんばかりにリリースされ続け、まさにタイトルどおりに時空を超えてしまっています。(ちょっとオーバーかな?)
特にバルキリーの変形や造型はガンダムとはまた別の進化を続け、ビッグサイズで完全変形するやまとのトイ、ファイター・バトロイドともにスーパーディテール&グッドプロポーションなハセガワのキットが21世紀になってから発売されるとは、25年前に誰が想像したでしょう?(少なくとも自分は想像出来なかった)
そんな現代に、25年前にマクロスキットをスゴイ勢いでリリースし続けたイマイの傑作キットのひとつ「1/100スーパーバトロイドバルキリー」を当時を懐かしみながら作ってやりました。
キットはシリーズ終盤に発売されたこともあり、それまでのゴツく太めなバトロイドのプロポーションから細めで柔らかなラインに変更され、当時一番満足度の高いバトロイドの造型だったと思います
今見てもプロポーションはなかなか良く、少しの改造でハセガワとは別ラインのグッドプロポーションのバトロイドが出来上がります。
バンダイに金型が移った後、数回再販されているのでマクロスキットのなかでは入手性も結構いいし。
一応いくつか問題点を挙げると・・・
・顔が細長過ぎ(設定画に似てるんですけどね)
・細身で薄い胸板になったボディに対して肩ブロックだけボリューム過多な印象(スーパーパック付けるとさほど気にならなくなりますが)
・脚部スーパーパックがスネの外側パーツと一体成型のためボリュームと立体感に欠ける
・少し足が短く見える(スーパーパック付けるとボリュームあるから相対的にそう見えてしまう)
・ガンポットが一回りくらい小さい
・間接はひと昔前の構造でポリパーツも使っていないので、ポーズがちょっと硬くなってしまうのと、すぐにユルユルになってしまう
以上を小改造で改修しつつ、スーパーパックを脱着出来るようにする!というのが今回の製作コンセプトです。
バルキリー+スーパーパック=スーパーバルキリーむかし、友達のA君がこの1/100スーパーバトロイドのスネパーツを2個イチして、かっこいいノーマルバトロイドを作って来ました。
それを見た自分は
「だったらオレはスーパーパックを脱着出来るようにしてやる!」と意気込んだのはいいんですが・・・結局上手く作れませんでした。
今の技術と道具(こっちの存在が大きい)でそんな過去にリベンジです!
先に挙げた問題点を直しながら、素のバトロイドにスーパーパックを脱着できるように製作してやります。
・細過ぎる顔は一体になっている首から頭部を切り離し、接着面で1mm幅増し。アゴとカメラアイのラインを好みのカタチに修正。
・肩ブロックはキットのものでボリュームダウンしようとしたんですが、どうしても形が崩れてしまうので、1/100可変タイプの肩ブロックを前後1mm幅増しして使用。
・スネは2個イチしてノーマルの形状にし、それにスーパーパックを被せるようにすることで立体感とボリューム感を出しています。本当はもっとボリュームが欲しいのですが、形を出すのが面倒だったのでほぼそのまま。ノズルに市販パーツを使うことで精密感を。ついでにベントラルフィンはアリイのファイターのものに変更。
・足の長さは、バルキリーのデザインではスネで延長してやりたいところですが、スーパーパックの形状も直さないといけないので、腿で2mm延長。足首の可動範囲を広げる意味もあって足首基部でも少し延長されています。
・ガンポッドは1/100可変タイプのものとキットのパーツを組み合わせて長さも延長。後ろの羽根型部分が腕に干渉するので、基部で回転するように。ガンベルトはマスキングテープの細切りを貼り合わせて着色(けっこう丈夫)、フックを真鍮線で製作。
・間接は今風に首・肩・手首・股・足首をボールジョイントにし、各関節をポリパーツ化。
・スーパーパックの取りつけ方法は、ハセガワとやまとのものを真似して、なるべく基部が目立たないように。
背面は見た目重視で、スーパーパック取りつけ用のものとノーマル状態と2個作り差し替えにしています。(スネの2個イチで余るしね)
塗装は、前回のダグラムとは反対に汚し表現はしていません。
本体の白い部分は、サフのグレーを下地にニュートラルグレーを多めに入れた白、少なめに入れた白と塗り重ねて陰影を出したんですが・・・写真にすると飛んでしまってベタになってしまいました・・・この辺のサジ加減は難しい。
デカールはキットのものとWAVEのマクロスデカールを使っています。
不死身のロイ・フォッカーバルキリーのデザインは劇場版のほうが精密感も増してカッコイイのですが、小隊長になったら自動的にS型に搭乗っていうのが個人的にイマイチ。
TV版のように、上官であり兄貴分的なフォッカーの形見のS型に主人公の一条輝が乗り込むって流れのほうがやっぱり好きだな~!
個人的にはS型は誰が乗ろうと
「ロイ・フォッカースペシャル」なのです(=´ー`)ノ
キットの箱にもそう書いてあるし!


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