<鋼鉄ジーグ>
1975年10月より76年8月まで放送。
ダイナミック・プロ原作。
作品内容、ならびにその経緯は直接参照していただいたほうが面白いので
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%8B%BC%E9%89%84%E3%82%B8%E3%83%BC%E3%82%B0
フリー百科事典ウィキペディアのアドレスを張っておくことにする。
当時のアオシマ文化教材社は「合体」各種商品が好調な中、次のブームをTVアニメキャラクターの商品化ととらえ、この年のロボットアニメのメインを「グレンダイザー」、「鋼鉄ジーグ」の2本と読んだ。
その1本の「グレンダイザー」は「グレートマジンガー」の後番組ということもあっておそらくすでにポピー/バンダイ模型が版権を押さえていたと思われる。
しかし、「鋼鉄ジーグ」はおもちゃメーカータカラの企画主導の商品であり、おそらく当時タカラは模型のシェアをほとんどもっていなかったであろうからタカラとの提携により実現したのであろう。
アオシマ「ジーグ」各商品パッケージにはにはダッコちゃんマークがつけられているし。
そんな貴重なメインストリームの版権ゲットしちゃうものだからさあ大変。
うちのメイン商品の「合体」はこれじゃあああああああと「合体」各商品全てジーグ!
76年1月発売「ミニ合体マシン」四種 各100円
全種集めるとジーグとビッグシューターが完成
2月発売「ブロックロボット」2種 各300円
ジーグ、ビッグシューターをそれぞれ発売
3月発売「合体マシン」 四種 各500円
全種集めるとジーグとビッグシューターが完成
3月発売「合体メカロボット」「合体ビッグマシン」 各1000円
上記「合体マシン」のジーグとビッグシューターの個別売り
3月発売「ミニモデル」 2種 各600円
半完成品。どちらにもジーグが付く。2種合わせるとビッグシューターが完成する。
狂乱の3ヶ月!大きいものから小さいものまで商品の差別化はできたのか!?
おそらく出来ていないんじゃないかな。
大きさのある「合体マシン」シリーズこそ飛びぬけた精度と形状を誇っているものの、多分それ以外は形状、設計レベルで似たり寄ったりだったのでは。
気になる人はがんばって全部集めてください。自分はしませんけど。
さて、そんなジーグ各商品群の中から「ブロックロボット・鋼鉄ジーグ」。
パッケージ (写真は最下段画像参照)
ブロックロボットなのかブロックマシンなのかよくわからないパッケージ。
一応、ジーグは「ブロックロボット」シリーズの「ブロックマシン」という商品になるようだ。ビッグシューターは「ブロックロボット」シリーズの「ビッグシューター」という商品。ああ、ややこしい。
「ブロックモデル」のマークはこの後もシリーズが続けば使われたのではなかろうか。しかしこのシリーズはここで打ち止め。諸行無常。
仮組 (写真は最下段画像参照)
組み立てを開始したところ。
もうすでに一部接着、やすりがけ等行っているが、ほとんどのパーツの合いが悪い。大抵ずれている。
これはほとんどのパーツの合わせがモナカ構造の貼り合わせでなく、筒状のパーツの繋ぎ合わせというアイデア賞ものなのか無謀なチャレンジなのか不明な構成によるため。この写真でもその構成が理解してもらえるだろうか。
パーツ同士で段差がきつく、モールド同士も繋がらない。
ただし、プロポーションは当時としては一級品のバランスである。
なるべくこのままのバランスは維持したい。
そしてこれらの製作をライブで記録してあるので製作内容はこちらを参照。
http://blog.drecom.jp/tngd/category_5/
まあ、「素組で作りました!」と言っても差し支えないのだが。
正面、ならびに背面 (写真は上段左から1~3枚目)
基本的に固定ポーズでの仕上げ。これは関節パーツがきつすぎたり、ゆるすぎたり一定しないのと、一部ラインがつながらないことから。
改造らしい改造は足首をボール関節に替えて脚を広げても接地できるように
したことくらい。
オプションパーツ (写真は上段右から1、2枚目)
あまったオプションパーツで作ったヘリコプター。
これらのパーツは本来、ジーグの各パーツと換装可能。もちろん「合体」各種共通の5ミリ径ジョイントなのでジーグ全商品はもちろん他の合体商品と組みあわせることもできるぞ。パイロットはゾイドから。
両者を合わせて撮影。(写真下段)
ベースは100円ショップのガチャガチャ用ディスプレイケースのもの。
そこに塗装したプラ板を貼り付けて、ネームプレートをつける。
ネームプレートのラベルは1cm×5cmなのだが、これをプリントするのに90cm×30mのロールと大判プリンタを使ったことはナイショだ。
各種塗装はラッカーの筆塗り。細い丸筆と中位の面相筆の2本のみ。
瓶から直接の生の色でぺとぺと。
エナメル塗料でスミ入れを兼ねたウォッシング後、つや消しスプレーを吹く。
色味調整にコピックを使用。
フィルタリングの方法としてコピックを使うことを広めたMAX渡辺氏はえろいと思う。楽に色味の変化が出せる。
もう一度つや消しスプレーを吹いてほとんど白に近い色でドライブラシ。
きつめに、きつめに。
白のドライブラシは写真にすると粉をふいているように見えたりするので注意が必要だ、気をつけろ、俺。
段々自分の思う塗装表現に近づいてきた。
それと久しぶりに全部筆で塗ってみて思うのは「やはり筆塗りこそが一番簡単(厳密には気楽)でタノシイ」ということ。
「初心者こそエアブラシが簡単」という意見がまかり通っている昨今だがそれはあくまでも「模型誌のような仕上がりに近づけたいなら」「均一な塗装面を得たいなら」という条件つきの話である。
準備も片付けもふくめればやっぱり筆塗りが一番簡単だあ!と声を大にして言いたい。
これまで作ってきた物との集合写真。(写真下段)
だいたいの大きさがわかってもらえるかしら?
今回は時間がなかなかとれない状況だったので比較的出来のいいキットに
頼ってしまったなあ。次はもっと修羅の道を・・・・通れるのかしら?
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